思えば
あれから、もう半年になります。
あの東北でおきた大きな地震は、世の中の観念をひっくりかえしてしまいました。
今まで普通にできていた事ができなくなって、便利なことが実は自分たちの首を絞めて行くことになってしまう、大きな不安の上にHUKUSIMAの人々は今を生きています。
自分のふるさとが、何十年も住めなくなってしまった悲哀。泣いても泣ききれないことですね。
昔通ったことのある常磐線の夜の森という駅の辺り。
先祖のお墓、または先に旅立った我が娘の墓にも参ることのできないおばあちゃんがいます。
近づくことは許されないといいます。
それを聞いて、私は益々気分が落ち込みます。
気分は落ち込んでも私はそれでも生きています。
こんな不安な気持ちをおおっぴらに吐露できないでいる私です。
一度広げた間口は、なかなか元に戻せないと言います。
便利でスピードのある生活を、いつから日本人は好むようになったのでしょうか。
図らずも私は「愛別離苦」について三月八日にここに記事にしています。
2011-09-05 20:27
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まずは、こうしてtomosuhiさんの半年ぶりの記事を読み、tomosuhiさんの今の思いに触れられることをうれしく思います。
それにしても、3.11以降、私たちは不安な日々を送っています。
もちろん、前向きに頑張ろう、とも思うし、人とのふれあいを通して、あるいは、大好きな音楽や一生懸命プレイするスポーツ選手の姿からも元気をもらったりしています。
ブログの効果というのもあると思います。私としても、ブログを通して自分の心の中を気ままに表現することで、癒されている部分があります。
本来、くだらないことを考えるのが好きな私なので、すっとぼけた記事を書いたりしています。「相変わらず俺って馬鹿だよなあ。」なんて思いながら…。
でも時々、何とも言えない不安や悲しみがこみ上げてきます。
3.11までは、当たり前のようにそこにあった平和な日々が奪われてしまった切なさ…。
気を取り直して明るく頑張ろうと思うけれど、これまでの震災と違って、あまりにも先の見えない、長い長い復興への道のり…。
日々報道されていることも、何が本当なのか分からなくなることがあります。
私はtomosuhiさんのブログが好きなので、また思いを伝えてくれるとうれしいです。
by mog (2011-09-07 00:27)
to mog さん
mog さん、普通に見える生活を送りながら、ふと静かな時間を迎えたときとか季節の移り変わりを意識するときに、悲しみやどうにもならない不条理を感じてしまいます。
人間は所詮利害関係で動いてしまうんだなと、ときが経って、色々な大切なことなどをわすれて、目の前の欲得でながされてしまうんだなと思ってしまいます。
気持ちの余裕の中で手元に自然を残しながら便利な生活を手放しはしないものなんですね。
アスファルトで地表を覆い、女たちは己が美しくなるためにと、顔の手入れに余念がない。朝つけたおしろいを夕方落とします。それで水は汚れます。快適な生活がいいと、日に何度もシャワーを浴びて、人間が一番偉いだなんて思っていないでしょうかと。
考えれば考えるほど、これで人間は本当にいいのだろうかと思います。
どの動物も必要以上に贅沢と思えることをしないと思います。
驕りは何も建設的なことをもたらさないのではないかと。
ささやかな幸せではあきたらなくなってしまった私たち。
どうするのが一番いいのでしょうか。
そう思うと何を言っても何を書いても無駄じゃないかと、不条理にがんじがらめで抜けられないのです。
もっと時間が経ったらまともに書く日がくるかと思っています。
mog さん、コメント本当にありがとうございました。
by tomosuhi (2011-09-09 20:52)
お元気ですか?
by かずのこ (2011-11-08 21:02)
to かずのこ さん
ご心配を…ありがとうございます。
また寒い時期がやってきましたね。
一応私は元気です。
いろいろなことを考えては浮いたり沈んだり…普段と代わりはしないのですが気持ちが晴れませんね。
by tomosuhi (2011-11-09 08:53)
私は、tomosuhiさんのブログから伝わってくるメッセージやセンスやニュアンスや繊細さや優しさが大好きです。
そして、芯の強さも…。
by mog (2011-11-12 02:24)
to mog さん
そうみえますか・・
本当はたいしたことない小心者ですよ。
でも褒められるとうれしいですね。
今日はお仕事お休みですか?
真夜中の更新・・
気がついてみると夜が本当に長いですね。あと1ヶ月ちょっと日が短くなっていきますね。
by tomosuhi (2011-11-12 09:11)