首くくりの足を引く [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
首くくりの足を引く(くびくくりのあしをひく)
首をくくって自分から命を絶とうとしている人の足をひっぱっるさまを言います。
怖いですね。
他人が死のうと苦しもうと関係ない自分のことしか考えない人のことをこんなふうに言います。周りにいるような気がしますね。今の世の中、こうでもしなければ生き残っていけない。そう確信しているのかもしれません。
鳶 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
天気のいい日などに空をゆうゆうと飛んでいる鳶を見かけることがおおくなりました。
気持ちよさそうですね。
鳶が鷹を生む(とんびがたかをうむ)
鳥の身分にも上下がある。鳶は死んだ動物などをあさって食べる。それにひきかえ鷹は「鷹狩り」などに使われたりする高貴な鳥。
人間の発想でこういう風に解釈したのですね。
転じて、平凡な親から優れた子が生まれたことをこのように言います。
鳶に油揚げをさらわれる(とんびにあぶらあげをさらわれる)
うっかりしている間にだいじなものを横から思いもしない者に奪われてしまうことです。
鳶は人家の近くにいて地上にあるご馳走を狙っているのですね。
あなたのそばにも鳶はいるのかもしれませんね。
泥棒に追い銭 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
泥棒に追い銭(どろぼうにおいせん)
今は1銭2銭とは数えませんが、銭はお金のことですね。
世の中には人のものを盗んで平気な輩もいるんですね。追いはぎやら泥棒に入られたのに、「どうぞ、これももっていって」と、さらに金銭を持たせて返す。こんなお人よしはいませんか?
転じて、敵対する相手に対して親切に利益を与える行為のことを言います。
泥棒は金銭を盗む人のことも言いますが、「恋泥棒」なんていう種類の盗人もいるらしいです。
恋泥棒は恋心を盗む人のことですね。
こういう盗みをする人は悪い人でしょうか。それとも・・・・
恋 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
春がすぐそこまでやってきている。
春らしく『恋 』のお話を。
『恋は曲者』 (こいはくせもの)
恋をすると心を奪われて、道理に外れたこともしてしまう。「恋は思案の外」とも言う。
常識で推測できるような行動を逸脱してしまうのが恋人同士。
覚えのある向きはそんな恋人のいちゃつきやその他を大目に見ることができる?かな。
『恋に上下の隔てなし』(こいにじょうげのへだてなし)
ここで上下と言うのは身分のことを言う。社会的、政治的などの産物が身分や階級。
本来恋愛は人間の本性に根ざしたものであり、政治とか社会制度は介入できない・・・はず。
身分や階級を越えて愛し合う状態が生まれるのは何の不思議もない。
しかし、恋愛感情と言うものは、長続きしないものだと、聞いたことがある。
もっても、1年半。
恋愛感情を持続させるのはなかなか難しいらしい。
にべもない [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
『にべもない』といいます。
『にべ』とはいったいなんのことでしょうか?
あれほど頭を下げてたのんだのににべもない態度で断られた。そんな思いをしたことはあるでしょうか。『にべもない』はこんなふうに使うのですが。
『にべ』とは、魚のことです。
いしもちが成長したもの。グチなどと呼ばれるスズキ目の鮸(にべ)です。
このにべの胃袋を煮詰めて膠(にかわ)をとりました。その膠のこともにべと呼ぶようです。
この膠は粘りが強く昔は接着剤として使用されました。
転じて、べたべたすること。他人にとりいること。世辞や愛想などを言うこと。
それらがないこと。
そっけない、愛想なし、相手にもしないこと。
じぶんもやっているかもしれません。
小股 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
『小股』(こまた)
さてこまたとはどんな股のことでしょう?
まず
『小股をすくう』(こまたをすくう)
これはすもうの決まり手で「小股すくい」というのがありますが相手のももの内側に手をあててうえに跳ね上げる技があります。
転じて、相手の虚をついて倒してしまうことをこのように言います。
もう一つ。
『小股が切れ上がる』(こまたがきれあがる)
小股の切れ上がったいい女・・・・などと遣うのを耳にしたことがあるでしょうか?
私はよく言われます。なんていってみたいもの。
女性の股が長くきれあがって腿は適当にしまって長く、尻とか腹が垂れ下がっていない状態。
切れ上がって・・・・・いる。すっきりした女性美を江戸っこはこのんだのでしょうね。
自分のことは棚に上げて相手には美を求めたくなる。。自分にないものを相手に求める道理かも知れませんね。
風がふいて [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
今日は風が強くてめがさめました。
どんなときにわたしたちは風を意識しますか。
まずは音。物に当たった音。木々の枝や葉を揺さぶる音。原っぱを吹き抜ける空気の通り道などを、その音を聞くだけで感じ取ることができます。
そとにでてみます。頬に感じる風。強さ、温度。私たちはそれに季節をかんじとります。
風はわたしたちに季節の訪れや、自然の驚異や、明日への希望や展望をもたらしてくれもします。空気ですから、流動性や、あやふやなものなどのイメージもありますね。
ながくなりました。『風』に関しての言い習わしなどを少し。
『風の便り』 (かぜのたより)
どこからともなく伝え聞こえるうわさ。
風のように噂はとどくんですね。確信はないけれどもそうらしいということです。
『空吹く風』(そらふくかぜ)
人の話を上の空で聞いているさま。
『大風が吹けば桶屋が喜ぶ』 (おおかぜがふけばおけばがよろこぶ)
大風で砂埃→砂埃で目を傷めて失明の人がふえる。→失明した人は三味線を習う。→三味線が売れると猫の皮が必要。→猫がいなくなるとねずみが増える→ねずみは桶をかじる。桶屋はもうかる。
風がふけば桶屋がもうかるというわけです。
なにごとも風任せ。(かぜまかせ)
こうしてみると、『風』は不確かなものの象徴のように使われていますね。
でも、わたしは風がすきです。
重箱の隅を楊枝でほじくる [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
『重箱の隅を楊枝でほじくる』(じゅうばこのすみをようじでほじくる)
こんなことをされたら、されたほうがかないません。
どうでもいいようなくだらないことをあげつらって詮索することですね。
小さなとるにたらないことをあれこれ…
嫁姑の関係も、片方の目をつぶってみるとうまくいくのでしょうか。夫婦でも同じなのでしょう。よく、「男女が一緒になる前は両方の目で相手をよく見ろ。結婚したら片目を瞑って見ろ。」などといいます。
くれぐれも重箱の隅を楊枝でほじくるようなまねはなさらぬように。
人間関係の全てにおいていえるかも知れませんが、仕事ではこうばかり言っていられませんね。
合縁奇縁 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
『合縁奇縁』(あいえんきえん)
人と人の心は不思議なもので、気持ちが合う、そりが合うということがあります。
いろんな人間が数多くいる中で不思議な因縁とも言えます。
元々は仏教語から来ていて「愛縁機縁」としていた。
縁は異なもの味なものと言う類語があります。
さて、これはバーチャルな出会いのブログにもつうじるものでしょうか。ブログは匿名です。それなのに書いている人となりがみえるものですね。いや、そう見えているだけのものかもしれません。ほんとうのところはわからない…のでしょうか。
合縁奇縁。。。と。
鼻毛 [慣用句・いいならわし・ことわざなど]
「鼻の下を伸ばす」とか「鼻の下が長い」とか言うと、女に夢中になっている下心一杯の男性を揶揄していうことばです。
周りにいますか?いますね、そんな人。でもそういう人は、自分の気持ちに正直な人なのかもしれません。
さて鼻には鼻毛がつき物です。
どんな美男だって美女だって持っています、この鼻毛。
今日はこの鼻毛にまつわる話題です。
『鼻毛をのばす』(はなげをのばす)
はいこれは鼻の下を伸ばした男性に関して言われることです。鼻の下を伸ばした男がいかにもだらしなく鼻毛までのばして、ひたすら女にうつつを抜かしていることを言います。
『鼻毛をよむ』(はなげをよむ)
さてこのような鼻の下のみならず鼻毛までのばして、女に迷っている男、女から見ると隙だらけですね。
このような男の気持ちを見抜き翻弄し男をとりこにしまるめこむ…
このようなことから
「相手の胸のうちを見抜いて先に対策をたてること」です。